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瀧廉太郎 別れの歌 [廉太郎23才]

明治35年(1902年)10月30日と記された自筆譜が残っています。
また「水のゆくへ」の楽譜にはこの次の日、31日の日付が記されています。
10月17日に横浜に帰国したのでその2週間後です。

作曲: 瀧 廉太郎
作歌者未詳


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『別れの歌』 作歌者未詳

なごりをおしむ ことの葉も
いまはのべえで たゞつらし
あすはうつゝ けふはゆめ
         けふはゆめ
のこるおもひを いかにせむ
      あゝ いかにせむ
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【2010/9/25追記】
この曲は、作歌者未詳となっていますが、瀧廉太郎自身が作詞をしたとも考えられています。
この曲の作曲の2年前、明治33年(1900年)に瀧廉太郎が作った『古城』という詩が残されています。
これには、「昨日やうつゝ今日や夢」という部分があり『別れの歌』との関連がうかがわれます。
また後の名曲『荒城の月』も連想させる歌詞となっています。

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『古城』 作歌 瀧 廉太郎

外堀は田にすきかへされ
内堀は年毎にあせて
  二百年の名残やなに
    水草(みくさ)ゐる邉(へ)に橋杭朽ちて
    野菊咲くかげ石ずゑ残る
        一の木戸か
        二の木戸か
           あなあはれ
君候(くんこー)の住みなれし大殿(おおとの)いづら
武士(もののふ)の侍(さむ)らひし廣間はいづら
  春霞かすみかこめし
  秋霧のたちかかくせる
   たゞ
     麥(むぎ)秀(ひい)で
     菽(まめ)實(みの)る
   あなあはれ
    狐なくあなた出丸(でまる)の跡(あと)
    月寒きこなた天主の趾(あと)
上葉に朝日させば君が千歳の色さかえ
下葉に夕風吹けば君を八千代の歌ほぎし
         千本(ちもと)の松はや
          昨日やうつゝ今日や夢
            枝折られ
            幹裂かれ
        誰が家の薪となれる
        誰が宿の烟(けむり)となれる
  千本(ちもと)の松のこるははや五本六本(いつもとむもと)
一夜(いちや)星暗く雨細き夜半
   老松の
     上枝(ほつえ)の魂(たま)と
     下枝(しつえ)の魂(たま)と
       二人よりあひて
  空しくならむ君恩(くんおん)を
    泣きてさゝやく聲(こえ)したり
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それにしても21才の若者が書いたとはとても思えません。
残念ながら国語の能力のない私は、意味がよくわかりません・・・(^_^;)


※ソプラノ、アルト、テノール、バスを一人で3回ずつ歌って多重録音しています。
2010/9/20録音
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Promusica

般若坊 さん
nice! ありがとうございます。
by Promusica (2011-08-23 02:38) 

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